Initiatives

日本・世界の取り組み
2023.08.07
Share x facebook

神戸市、廃棄していたメカブを藻場形成に活用

兵庫県神戸市は2023年6月9日、須磨浦水産研究会と連携して実施した、メカブを活用した藻場形成実証実験の結果を発表しました。ワカメ藻場の形成が確認されています。

須磨浦水産研究会が実施している「早採りワカメ」株植付オーナー制度では、ワカメを収穫した後、メカブと茎が残された状態のロープ(以下、メカブロープ)を廃棄しています。今回の実証実験では、メカブロープを活用することで藻場形成にどの程度の効果があるについて、調査が行われました。

2022年2月、須磨海づり公園内の消波ブロック周辺に、長さおよそ100メートルのメカブロープが2本設置されました。およそ1年後の2023年3月に、潜水士による部分的刈取調査を実施した結果、ワカメ藻場の面積は約4,250平方メートル、現存量は約11.3トンwetと推定されています。

神戸市では本調査結果を踏まえ、形成された藻場により固定化されるブルーカーボン量のクレジット化を視野に入れ、メカブロープの有効活用について検討を進めるとしています。


<参照情報>
ブルーカーボンの取り組みについて ワカメのメカブを活用した藻場形成に関する実証実験の結果|記者発表(神戸市)
https://www.city.kobe.lg.jp/a66324/press/314663825912.html
神戸市、廃棄メカブで「ブルーカーボン」拡大 クレジット化も検討|環境ビジネスオンライン
https://www.kankyo-business.jp/news/bc03455e-9daf-4f0b-9050-475466e64877

ブルーカーボンに関する取り組み事例