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2025.10.14
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西インド洋で初の海草マッピング、保全と気候対策を加速

Photo by Richard James on Unsplash

西インド洋海洋科学協会(WIOMSA)は2025年3月、ピュー慈善信託らと連携し、ケニア、タンザニア、モザンビーク、マダガスカルを対象に、現地検証を伴う初の大規模海草マッピングイニシアチブ「LaSMMI(Large-Scale Seagrass Mapping and Management Initiative)」を発表しました。

海草藻場は、マングローブと並びブルーカーボン生態系の中核でありながら、依然として理解が進まず脅威にさらされる海洋生態系の一つとされています。同プロジェクトでは、衛星画像解析と現地調査を組み合わせ、9,500km超の沿岸線に沿った浅海域での海草藻場を高精度で地図化することで、海草の価値を見える化し、保全強化を図るとしています。2026年までに地図を完成させ、炭素貯留量を評価し、気候変動対策の一環としてNDCや海洋空間計画にも反映させることを目指すとしています。各国研究機関とも連携し、研修等を通じて次世代研究者育成にも取り組みます。

<参照情報>
Seagrass Mapping Takes Root in the Western Indian Ocean
https://www.lasmmi.org/press-release

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