オーストラリア外務貿易省(DFAT)とオーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)は、2022年11月22日、Google Australiaと協働し、世界最先端のAIとデジタル科学技術を用いたインド太平洋沿岸の海洋生態系マッピングを実施すると発表しました。
これによって、海草の生態系とその炭素吸収・隔離能力のマッピングと理解が進み、気候危機に対するレジリエンスを高め、インド太平洋及びオーストラリアの沿岸地域とそこに住む人々の生活を支えることができるようになります。
この共同研究では、機械学習を使って様々なソースから海草と海洋動物相の画像を収集・分析します。そのため、データや知見のマッピングとモデル化をより効率よく、大規模に実現可能な形で行うことができます。
このプロジェクトでは、CSIROの気候やAIに関する高い専門性、Googleの世界最先端のAIやプラットフォーム技術、そしてDFATの高品質な開発プログラムの提供経験など、それぞれの強みが結集されます。それによって、気候変動に対するレジリエンスを高め、経済成長を促すための気候に配慮した意思決定が可能になる、とCSIROの最高責任者は述べています。
このパートナーシップは、オーストラリアのSciTech4Climate(気候のための科学技術パートナーシップ)およびGoogleのDigital Future Initiativeを通じて提供され、パートナーからの現物出資と合わせて270万ドルの投資となります。