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2023.05.30
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マングローブと海草の世界地図の作成へ! ブルーカーボン・エクスプローラー

2023年4月6日、プラネットラボ社(Planet Labs PBC:地球に関する日々のデータと洞察を提供する米国の企業)と自然保護団体のザ・ネイチャー・コンサーバンシー(TNC)は、世界中のマングローブと海草の地図化を目的としたデジタルツール、「ブルーカーボン・エクスプローラー」を発表しました。

「ブルーカーボン・エクスプローラー」は、TNCが開発したグーグルアース・エンジンのプラットフォームを用いたアプリで、ドローンやプラネット社の衛星画像を活用して、再生や保護が必要な領域の特定を支援します。このツールは、生態系が劣化しているのか、健全な状態であるのかの見える化に役立ちます。

「プラネットラボ社のデータは、解像度が高く、意思決定に大きな変化をもたらしました。なぜなら、再生が必要な場所は、範囲が非常に狭い場合があるからです。おかげで、広大なマングローブの生育地から特定のエリアをターゲットにできます」とTNCのカリブ海部門の保全科学者であるヴァレリー・ピーチ・マクナルティ氏は述べます。

この取り組みにより、すでにカリブ海、インドネシア、パプアニューギニアの沿岸生息地の変化についての洞察が得られはじめています。政府にとっては、未知のマングローブや海草の生育地が明らかになり、天然資源や潜在的なブルーカーボンのストックをより適切に評価するのに役立ちます。

TNCの気候・海洋科学者リンゼー・スマート氏は、「炭素会計の観点からは、世界的に一貫した高解像度のデータセットが必要です」と述べています。「隔離・貯留された炭素と時間経過による変化を正確に定量化することが重要です。プラネットラボ社のデータの活用により定量化への道が開けたことは、特にブルーカーボン市場のプロジェクトの規模を拡大する上で、大きな付加価値となります」。

また、ブルーカーボン・エクスプローラーの開発プロセスでは、地元のステークホルダーの役割とニーズが重視され、地域でのワークショップや調査も行われました。TNCのカリブ海地域担当主任研究員であるスティーブ・シル氏は、「生態系を再生させる場所を決める際には、人も含めて、気候変動が最も大きな影響を与えている地域を特定することが重要です」と述べています。


<参照情報>
The Nature Conservancy and Planet Collaborate to Map Blue Carbon
https://www.nature.org/en-us/newsroom/blue-carbon-explorer-tnc-planet-collaboration/

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