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2023.07.24
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ENEOSとウニノミクス、増え過ぎたウニの除去による藻場の修復でカーボン・クレジットを取得

ENEOSホールディングス株式会社とウニノミクス株式会社は2023年3月2日、ブルーカーボンによるJブルークレジットの認証を得て、カーボン・クレジットの発行を受けたことを発表しました。

両社は、2021年3月に藻場再生を通じたブルーカーボン推進事業において協業を開始しました。大分県国東市と山口県長門市で、地場漁業水産関係者と協力のもと、異常繁殖して増え過ぎたウニを除去することにより磯焼けの抑止を目指すとともに、環境改善につながるウニの畜養を行っています。

今回カーボン・クレジットを取得したのは、大分県佐伯市名護屋湾および山口県下関市特牛(こっとい)地域でウニを間引き、天然藻場を回復させたことによるCO2吸収が認められたためです。その認証申請を通じて、一般社団法人モバイルラッコ隊と株式会社ウェイストボックスの協力のもと、人工衛星によるモニタリングと現地潜水調査を実施し、ウニの除去による藻場の変化に関する精密なデータを得ることができました。

同取り組みは、人工物の海中投下や人為的地形改変を伴うことなく、藻場が自然の復元力を十分に発揮して回復できる条件を整えることで、CO2吸収を促進し、カーボン・クレジットの発行を受けた、世界初の試みです。

両社は、今後も豊かな海の保全と脱炭素社会に貢献するため、同取り組みを継続していく予定です。

<参照情報>
天然藻場再生事業においてカーボン・クレジットを認証・取得
~異常繁殖により増えすぎたウニの除去による藻場の修復~
https://www.hd.eneos.co.jp/newsrelease/upload_pdf/20230302_01_01_0906370.pdf

ブルーカーボンに関する取り組み事例