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2023.08.11
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COP28に向けて! 「海洋と気候変動対話2023」開催 ブルーカーボン生態系にも注目が集まる

2023年6月、「海洋と気候変動対話2023」が2日間にわたってボン(ドイツ)で開催されました。これは、年末に行われる国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)に向けた補助機関の会合「ボン気候変動会議」の期間中に行われたものです。

対話では、海洋保護のための行動が重要であること、国連の気候変動へのプロセスに関するすべての側面で、海洋を大きく取り上げる必要性があることが強調されました。

特に焦点が当てられたのは、沿岸生態系の回復と、漁業と食料安全保障を含めたブルーカーボン生態系の重要性です。対話に参加した専門家は、進行中のさまざまな気候変動対策のプロジェクトやプログラムに注目しました。注目を集めたプロジェクトの一部を紹介します。

カーボヘルデ(アフリカ):カーボヘルデ証券取引所と国連開発計画とのパートナーシップにより、4件(総額3,250 万米ドル)の持続可能な債券が発行されており、その利益は小規模漁業のプロジェクトや小規模起業家への融資に当てられています。

パラオ(オセアニア):気候変動による魚類への圧力を低減するための水産養殖について、魚だけではなく海水をろ過する貝やナマコの養殖を展開しました。また水質への影響を減らすために、魚の餌にココナッツを用いることを検討しています。

シンガポール(アジア):栄養戦略や公衆衛生戦略といった政府の取り組みに、水産食料生産を統合することで、分野横断的な相乗効果を育んでいます。


<参照情報>
Momentum Builds to “Blue” Climate Action at June Ocean Dialogue
https://unfccc.int/news/momentum-builds-to-blue-climate-action-at-june-ocean-dialogue

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