
ウエスタン・ワシントン大学らは2025年3月、北米太平洋沿岸のブルーカーボン生態系を調査した結果、堆積物中の炭素量はマングローブや森林性の湿地など木本植物が優占する湿地で最も多いことがわかったと発表しました。さらに、これまであまり重視されてこなかった無植生地の干潟も意外に多くの炭素を保持していたことがわかりました。炭素量の違いは緯度や気候といった広域的な要因よりも、湿地の潮位に対する高さや湿地の種類など、局所的な条件に強く左右されることが明らかとなりました。研究者らは、さまざまな沿岸条件による堆積物中の炭素量の違いを知ることは、沿岸の保全・回復活動の計画や決定の一助になると述べています。
<参照情報>
College of the Environment faculty publish new research on fish traits, blue carbon, and more
https://news.wwu.edu/college-of-the-environment-faculty-publish-new-research-on-fish-traits-blue-carbon-and-more