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2025.10.27
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IUCN Med、地中海のブルーカーボン保護を積極的に促進

"Cabo de Gata-Níjar Natural Park" by Juan Mercader is licensed under CC BY-NC-ND 2.0

国際自然保護連合地中海協力センター(IUCN Med)は、革新的な協働を通して、地中海の重要なブルーカーボン生息地の保護への関与を強化しています。2025年7月、民間セクターとの新しい段階の協働を開始し、中国の自動車メーカーである奇瑞汽車が欧州市場に展開するOMODA/JAECoo Spainとパートナーシップを締結しました。このプロジェクトは、地中海西部の象徴的な沿岸景観の一つであるカボ・デ・ガタ=ニハル自然公園の海洋・沿岸保護に重点を置くものです。

こうした実地でのさまざまな経験を基盤として、同センターは、世界全体で海草を保護・再生するための野心的なプロジェクト2030 Seagrass Breakthrough(仮訳:2030年海草のブレイクスルー)にどのように貢献するかを模索しています。さらに、フィールドワークにとどまらず、地域の組織と協働して開発したMediterranean Blue Carbon Strategy(仮訳:地中海ブルーカーボン戦略)も発表しました。地域の組織と協働して開発したこの戦略は、地域全体のブルーカーボン生態系の保護・再生・持続可能な管理を行うための科学に基づいたロードマップを提示しており、「こうした生息地は、生物多様性だけでなく、気候変動緩和と沿岸のレジリエンスにとっても不可欠である」という認識を共有しています。

<参照情報>
Why Blue Carbon ecosystems matter in the Mediterranean
https://iucn.org/story/202509/why-blue-carbon-ecosystems-matter-mediterranean

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