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2025.10.29
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ポルトガル北部沿岸部の海藻林をはじめて定量化。ブルーカーボンの重要な担い手に

Photo by Oleksandr Sushko on Unsplash

ポルトガル北部沿岸に広がる海藻林がブルーカーボンの重要な担い手であることを、ポルト大学のCIIMAR(海洋·環境学際研究センター)ら研究チームがこのほど明らかにしました。

2025年8月に発表された研究論文によれば、海藻林の広さはおよそ5,100ha(サッカー場5,000面以上に相当)で、この海藻林を形成する2種類の主要種が約16.48ギガグラムの炭素を蓄えていることを示しました。これは、これまで沼地や海草林に限られてきたポルトガル国内のブルーカーボンによる炭素吸収量の14.5%に相当する値だとしています。

また、この地域は両種の南限域であり、気候変動などの影響を受けやすいことからも、保全や回復が特に重要であるとしています。

<参照情報>
Marine Forests in Northern Portugal: Allies in the Fight Against Climate Change
https://www.ciimar.up.pt/marine-forests-in-northern-portugal-allies-in-the-fight-against-climate-change/

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