神戸市でも、ブルーカーボンをめぐる取り組みが進んでいます。
2006年に開港した神戸空港は、人口島の上に位置しています。空港島の護岸は、「環境創造型護岸」と呼ばれる方式で作られており、緩やかに石積みを行うことで、太陽光が届く浅場を幅広く作っています。この護岸が、現在、藻場になっています。神戸市は2022年1月、空港島等周辺護岸のブルーカーボンの評価を行うことを発表しました。
さらに、神戸市では全国初となる淡水水域でのブルーカーボンの評価や、須磨海岸において藻場定着の環境整備を行うことも発表しています。
地域主体の活動も盛んです。兵庫運河では、水質浄化や環境学習活動とともに、アマモの播種や移植が、市民によって行われ、現在、「あつまれ生き物の浜」「材木橋浜っ子きらきらビーチ」付近でアマモが繁茂しています。こうしたアマモなどが吸収した二酸化炭素(1.1t-CO2)が、ジャパンブルーエコノミー技術研究組合によって、2022年1月にブルークレジットの認証を受けました。申請者は、兵庫漁業協同組合、兵庫運河を美しくする会、神戸市立浜山小学校、兵庫・水辺ネットワークです。クレジットはプロジェクトに賛同した15企業と取り引きされました。
(参考)
神戸市「ブルーカーボンの取り組みについて~海と山が育むグローバル貢献都市」に向けて~」
https://www.city.kobe.lg.jp/a66324/press/641438563754.html
ジャパンブルーエコノミー技術研究組合「令和3年度(2021年度)Jブルークレジット認証・発行について」
https://www.blueeconomy.jp/archives/%E4%BB%A4%E5%92%8C3%E5%B9%B4%E5%BA%A6%EF%BC%882021%E5%B9%B4%E5%BA%A6%EF%BC%89j%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%83%E3%83%88%E8%AA%8D%E8%A8%BC%E7%99%BA%E8%A1%8C/