2022 年 12 月 14 日、関西エアポート株式会社は、関西国際空港島の護岸に生育する海藻により吸収されるCO2について、J ブルークレジットの認証を受けたことを発表しました。認証された CO2 吸収量は103.2 t-CO2(2017 年度~2021 年度の 5 年分)です。
関西国際空港島の護岸の大部分は、「緩傾斜石積護岸」です。緩傾斜で光が広範囲に届くため、護岸には豊かな藻場が広がっています。その面積は2022年3月の調査では54ha、大阪湾の藻場面積の約2割を占めていると言われています。藻場は魚介類の産卵場や育成場や、水質浄化の役割を担っていますが、J ブルークレジット認証により、藻場によるCO2 吸収の役割も公に認められました。
関西エアポートグループでは、「2050 年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする」との目標のもと、環境負荷低減に向けた様々な取り組みを行っています。しかし、それでもゼロにすることが困難な排出もあります。今回、認証されたJブルークレジットは、そうした排出分をオフセットするために使用される予定です。
<参考情報>
(プレスリリース)関西エアポート株式会社、「関西エアポート J ブルークレジット認証を取得~関西国際空港島の藻場がCO2 の吸収源として認められました~」
http://www.kansai-airports.co.jp/news/2022/3098/J_221214_PressRelease_BlueCarbon.pdf
ジャパンブルーエコノミー技術研究組合「令和4年度(2022年度)Jブルークレジット認証・発行について」
https://www.blueeconomy.jp/archives/2022-jbc-register/