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2026.02.24
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グリーンランド沿岸から深海へ――海藻の炭素隔離に至る輸送過程を定量化

"Bladder wrack in Sämstad harbor" by W.carter is licensed under CC0 1.0

ドイツのライプニッツ・バルト海研究所(IOW)やヘルムホルツ・センターをはじめとする国際研究チームは2026年1月、グリーンランド沿岸に生息する海藻が、深海へと運ばれ炭素隔離に至る輸送過程を定量化した研究結果を発表しました。

海藻由来の炭素については、どのような経路で隔離に至るのかを定量的に評価することが、これまで大きな課題とされてきました。

同研究では、衛星画像、漂流ブイの軌跡データ、高解像度の乱流モデルを組み合わせ、海藻が沿岸から沖合へ、さらに深海へと輸送される過程を解析しました。その結果、海藻は従来想定されていた91~180日よりもはるかに速く、平均12日で海流によって沖合へ運ばれることが示されました。

そして沖合のラブラドル海では、冬季に特徴的な対流と強い乱流によって、最大で毎分約9メートルの鉛直方向の流れが生じ、海藻が水深120~130メートルまで引き込まれ、浮力を失って2,000メートルを超える深海へ沈降し得ることが明らかになりました。

研究者らは、気候変動に伴い北極圏やグリーンランド沿岸で海藻の分布域が拡大すると生息地適性モデルなどで予測されていることも踏まえ、同研究で示された結果が他の沿岸域にも適用可能な青写真になると述べています。

<参照情報>
From Greenland to the deep sea via ocean express: North Atlantic Seaweed has potential as major carbon trap
https://www.iow.de/message/items/from-greenland-to-the-deep-sea-via-ocean-express-north-atlantic-seaweed-has-potential-as-major-carbon-trap.html

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