出光興産は2023年8月7日、環境問題に取り組むスタートアップ企業に投資を行うベンチャーキャピタルのHatch Blue（以下、Hatch社）と、ブルーカーボン事業の創出に向けた共同検討を開始することを発表しました。「日本の地域創生に資する低炭素・脱炭素事業の創出」および「知見の獲得」に取り組みます。

Hatch社は世界各地に拠点を持ち、海洋資源分野のスタートアップ企業に投資を行っています。ファンドを組成するとともに、世界中の企業・アカデミアとの共同研究・事業に取り組んでおり、海洋資源の他に、海藻、海草といったブルーカーボン生態系に関する高い専門性を有していることが特徴です。

「日本の地域創生に資する低炭素・脱炭素事業の創出」については、下記の３点をテーマとして、各地域における藻場づくりをはじめとしたブルーカーボン生態系の活性化・持続可能性の向上や、地域創生に貢献する事業の創出を推進します。

• 将来的なCO2削減と事業創出に資すること
• 日本の地理的特性を生かせること
• 漁業振興、地域貢献につながること

Jブルークレジットの取得を目標として掲げ、将来的には既存ビジネスと組み合わせて新たな製品・サービスを提供することで、事業の拡大につなげるとしています。

「知見の獲得」としては、Hatch社を通じてスタートアップ企業やアカデミアとつながることで、将来有望なCO2吸収策となり得る、海洋資源・ブルーカーボン分野の知見・経験を獲得することを目指します。

＜参照情報＞
豊富な日本の海洋資源を生かすブルーカーボン事業の創出へ向け、世界各地に拠点をもつHatch社との共同検討を開始
https://www.idemitsu.com/jp/news/2023/230807.html