東洋製罐グループホールディングス株式会社は2024年8月8日、連結子会社の東洋ガラス株式会社(以下東洋ガラス)と総合建設業の株式会社不動テトラ(以下不動テトラ)が共同で大阪府に提案した「イオンカルチャープレートを用いたワカメ場造成」事業が、「大阪府万博会場周辺海域ブルーカーボン生態系創出事業」に採択されたことをウェブサイトで発表しました。
「大阪府万博会場周辺海域ブルーカーボン生態系創出事業」は、大阪府が大阪湾をブルーカーボン生態系でつなぐことを目的とした取り組みの1つです。2025年に開催される大阪・関西万博に合わせて、万博会場周辺海域の藻場創出に取り組む企業を公募し、東洋ガラスと不動テトラの事業が採択されました。
東洋ガラスと不動テトラが共同で開発したイオンカルチャー(イオン溶出型藻類増殖ガラス)は、リンや珪素、鉄などをガラス化した製品です。これらの成分が水中にイオンの状態で溶け出すことで、海藻類の生育を促進します。採択された事業で使用されるのは、このイオンカルチャーをモルタルのプレート表面に配置したイオンカルチャープレートで、テトラポットに装着するなど簡単に施工できるうえ、約3年から10年間にわたり、藻場や植物プランクトンに必要な成分を供給します。両社のこれまでに培ったイオンカルチャーとテトラポットを活用した藻場形成の実績をもとに、ブルーカーボン生態系の構築に貢献したいと語っています。
<参照情報>
東洋製罐グループホールディングス株式会社「イオンカルチャープレートを用いたワカメ場造成事業が『大阪府万博会場周辺海域ブルーカーボン生態系創出事業』に採択―「豊かな大阪湾」の実現に向けて―」(ウェブサイト)
https://www.tskg-hd.com/news/detail/20240808_newsrelease.html
株式会社不動テトラ「イオンカルチャー(イオン溶出型藻類増殖ガラス)」(ウェブサイト)
https://www.fudotetra.co.jp/solution/block/ion/