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2025.09.26
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湖の沿岸帯も重要な炭素吸収源

Photo by Erik Nyberg on Unsplash

スウェーデンのUppsala大学は、湖が従来考えられていたような単なる炭素排出源ではなく、沿岸の水生植物を含めると炭素吸収源となる可能性があるという研究結果を発表しました。湖の沿岸帯には、成長の早い水生植物が生育しており、大気から多くの炭素を取り込み、植物残渣由来の炭素は湖底の堆積物に蓄積されます。世界の湖の沿岸帯の総延長は海岸線の4倍に及ぶにもかかわらず、これまで世界の炭素収支の計算には反映されてきませんでした。

今回の研究で、湖は沿岸植物を含めると、ネットでの炭素吸収源となり得ることが分かり、湖の自然再生や沿岸帯の保全が、気候対策だけでなく水質改善や生物多様性回復にも寄与する可能性が示唆されたとしています。

<参照情報>
Coastline of lakes an important part of global carbon cycle
https://www.uu.se/en/press/press-releases/2025/2025-08-11-coastline-of-lakes-an-important-part-of-global-carbon-cycle

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