
海藻の研究と栽培を通じて、海の環境再生と新たな海藻の食文化を目指す合同会社「シーベジタブル」は、2025年秋、秋田県男鹿市で海藻を活用した養殖藻場の実証実験を始めることを発表しました。
日本郵船の支援を受け、地元漁業者や行政と連携し、海の生態系を取り戻す循環型の藻場づくりに挑む取り組みです。全国で深刻化する藻場の減少に対し、その海域に適した海藻を、食害などの影響を受けにくい新しい方法で栽培し、豊かな海の再生を目指すとしています。
荒天が多く、養殖が難しいとされてきた日本海沿岸で、同社は自然条件と向き合いながら持続可能な仕組みづくりに取り組んでおり、2020年からは海藻を海で育てる海面栽培にも着手しています。また同社は海藻の量産技術も確立しており、100種類以上の海藻を研究対象に、環境再生と地域経済の両立を目指していくとしています。
<参照情報>
海藻の力で、海の未来を耕す。 秋田県男鹿市で“養殖藻場”の実証実験を開始
https://seaveges.com/blogs/news/nyk-sv-2025


