
米コネチカット大学は2026年1月9日、米イェール大学との共同研究で、海藻養殖がもつ炭素固定機能を再評価する研究成果を発表しました。
この研究は、海藻がCO2を吸収しても最終的に分解され、再びCO2として放出されて長期的な炭素固定にはならないという見方を踏まえたものです。
研究チームは、海藻養殖場の真下の海底堆積物において、酸素の乏しい環境では、有機物の分解が酸素を使わない形で進むことで、CO2ではなく重炭酸イオンが生成されることを示しました。重炭酸イオンは、海水のアルカリ度を高め、CO2の存在形態のバランスを変えることで、炭素をより安定した形で保持するとされています。同研究は、重炭酸生成という、これまで十分に考慮されてこなかった過程を示した点が特徴です。
モデル解析によると、世界で約350万ヘクタールに及ぶ海藻養殖は、年間最大で約700万トンのCO2を固定する可能性があるとし、この規模は、海草藻場やマングローブなどのブルーカーボン生態系と同程度とされています。
研究チームは今後の課題として、海藻養殖場における重炭酸生成と炭素固定の実態を把握するため、大規模な現地観測と定量的評価が必要だとしています。季節変動や環境条件による違いを明らかにすることで、炭素固定プロセスの理解をさらに深めたいとしています。
<参照情報>
Seaweed Farms: Dynamic Blue Carbon Systems
https://today.uconn.edu/2026/01/seaweed-farms-dynamic-blue-carbon-systems/


