大手小売業企業アマゾンと国際NGOコンサベーションインターナショナルは、シンガポールにインターナショナル・ブルーカーボン・インスティテュートを設立したことを、2022年11月14日にエジプトで開催された国連気候変動枠組条約締約国会議(COP27)で発表しました。同組織は、東南アジアおよびその他の地域沿岸のブルーカーボン生態系の再生と保全を支援することで、気候変動の緩和と沿岸地域の保護を促進します。
ブルーカーボンは気候変動への解決策として重要であると認識されています。東南アジアのマングローブ林は世界のマングローブ林の3分の1を占めていますが、損失が最も広範囲に及んでいます。インターナショナル・ブルーカーボン・インスティテュートはシンガポールを拠点として、国際、地域、地方レベルで、ブルーカーボンを気候変動の緩和政策に組み込むために、東南アジアおよび太平洋地域の政府と協力します。
ブルーカーボンプロジェクトに関する最新の科学的知見、基準、ベストプラクティス、およびリソースにアクセスするために、実務家、政策立案者、およびコミュニティへの教育を拡大する考えです。また同組織は、カーボンクレジットの方法論や基準、政策的枠組み、現場技術など、ブルーカーボンを推進するための重要なツールを開発するために、学術機関、NGO、民間セクター、政府と提携する予定です。
<参照情報>
コンサベーションインターナショナル「AMAZON AND CONSERVATION INTERNATIONAL ESTABLISH INTERNATIONAL BLUE CARBON INSTITUTE」(ウェブサイト)
https://www.conservation.org/press-releases/2022/11/16/amazon-and-conservation-international-establish-international-blue-carbon-institute
アマゾン「Amazon and Conservation International establish the International Blue Carbon Institute」(ウェブサイト)
https://www.aboutamazon.co.uk/news/sustainability/amazon-and-conservation-international-establish-the-international-blue-carbon-institute