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2023.05.27
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セールスフォース社、自然保護・再生のための民間支援を強化するオンライン戦略を発表:2025年までに100万トン分の高品質なブルーカーボンクレジットを購入

米国に本拠を置くセールスフォース社(Saleforce)は2023年4月5日、人と気候正義に根ざしたネット・ゼロでネイチャー・ポジティブな未来に向け、既存のコミットメントを加速させるための具体的な行動をまとめた「ネイチャー・ポジティブ戦略(Nature Positive Strategy)」を発表しました。ネイチャー・ポジティブとは、「生物多様性を含めた自然資本を回復させる」概念であり、近年重要性を増しています。

なぜ重要なのか
2022年に開催された国連生物多様性会議(COP15)において、各国政府は、2030年までに地球の30%を保護するなどの自然の喪失を阻止し、逆転させる世界的なコミットメントを策定しました。また、この取り組みに対する民間セクターの支援強化に合意しています。

ネイチャー・ポジティブな未来に向けた行動
これにより同社は、包括的なネイチャー・ポジティブ戦略を確立した最初のグローバル企業に仲間入りします。

この戦略の重点は以下の通りです。

  1. 自然への影響を低減
    2025年までにデータセンター、オフィス、人材、製品などのバリューチェーン全体で自然への影響と依存度を低減するための測定、管理、行動計画を策定。2023年度後半にスタートする自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)のパイロットフェーズに参加。
  2. 規模を拡大した自然再生をリード
    自然を保護・再生するための投資とパートナーシップの構築を継続。2030年までに1億本の木を植樹する計画やマングローブの大規模再生プロジェクトの実施に加え、2025年までに100万トン分の高品質なブルーカーボン・クレジットを購入。
  3. カスタマー・サクセス(顧客の成功)とネイチャー・ポジティブな行動を加速
    Net Zero Cloudのようなソリューションを拡大し、顧客が持続可能な行動をとるための支援を加速。さらに、環境保護ビジネス起業家の支援、国連の「地域社会・先住民プラットフォーム(Local Communities and Indigenous Peoples Platform LCIPP)」を通じた地域や先住民族のコミュニティに権限を付与。

<参照情報>
Salesforce Outlines Strategy to Boost Private Sector Support for Nature Conservation and Restoration 
https://www.salesforce.com/news/stories/nature-crisis/

Salesforce Nature Positive Strategy
https://www.salesforce.com/content/dam/web/en_us/www/documents/white-papers/nature-positive-strategy.pdf

ブルーカーボンに関する取り組み事例