韓国の大手自動車メーカー、ヒョンデ(Hyundai)社(旧名:現代自動車)は、2023年5月10日、海洋保全とカーボンオフセットに関する取り組みを強化するため、韓国の政府機関と覚書(MoU)を締結したことを発表しました。
この官民連携のパートナーシップでは、海の森を拡大することで沿岸地域の森林破壊に取り組み、海藻をブルーカーボンの一部として国際的に認知させることを目的とし、定量的データベースを確保するための共同研究が行われます。
ブルーカーボン生態系は土壌や堆積物に効率よく炭素をすることが可能なため、気候変動の緩和メカニズムとして最も有望視されています。このパートナーシップにより、カーボンオフセットにおけるブルーカーボン生態系の重要性と可能性が公式に認識されることが期待されます。
このパートナーシップでは、温室効果ガス削減と生物多様性の向上に注力し、海洋生態系の保全に重点を置くものです。ヒョンデ社は国内の海の森の再生と拡大に積極的に取り組むだけでなく、ブルーカーボン生態系におけるカーボンオフセット活動にも主導的な役割を果たすことを目指しています。
同社はまた、漁網の回収・リサイクルなどを含む持続可能な活動にも取り組み、カーボンニュートラルの実現に向けてさらに尽力することを約束しています。
<参照情報>
Hyundai Motor to Protect Blue Carbon Ecosystems in Partnership with Korean Government Entities
https://www.hyundai.com/worldwide/en/company/newsroom/hyundai-motor-to-protect-blue-carbon-ecosystems-in-partnership-with-korean-government-entities-0000017028