フランスの政府開発援助機関であるフランス開発庁(AFD)は、2022年10月28日、インドネシア気候変動信託基金(ICCTF)との間に、62万ユーロ(約9,200万円)の助成金協定を結んだことを発表しました。この協定は、インドネシアの気候・生物多様性政策の中に、ブルーカーボン生態系をうまく統合することを目的とするものです。
インドネシアは世界のマングローブの約20%を有しており、その面積は世界最大です。一方、世界のマングローブは、汚染や沿岸開発、魚の養殖のための伐採によって、35%が失われたと推定されています。
多くの沿岸生態系の修復・再生の取り組みが、別々に組織され、連携が取れていない中で、インドネシアでは、取り組みやプログラムを統合し、沿岸・海洋生態系の政策に組み込むことを目的として、国家ブルーカーボン政策の枠組みを開発してきました。
AFDの助成金はこの戦略を実施するためのものです。ICCTFのガブリエル・A・ワギー氏は、「今回の助成は、インドネシアにおけるブルーカーボン財政政策への理解を深め、ブルーカーボン生態系の保全対策を改善するために活用されます」と述べています。
<参照情報>
WITH A FIFTH OF THE WORLD’S MANGROVES, INDONESIA IS BOOSTING ITS BLUE CARBON STRATEGY
https://www.afd.fr/en/actualites/fifth-worlds-mangroves-indonesia-boosting-its-blue-carbon-strategy