Initiatives

日本・世界の取り組み
2023.06.21
Share x facebook

産学連携でブルーカーボン創出技術開発

image by TheOtherBen.

九州大学水産実験所とトヨタ自動車九州は2023年4月20日、ブルーカーボン創出技術開発に向けた共同研究を開始することを発表しました。(1)海藻増殖と藻場再生によるブルーカーボン創出技術開発、(2)地域漁業者との協働による持続可能なブルーカーボン創出体制の構築、(3)地域の児童・学生を対象とした環境教育機会の検討、に取り組みます。

共同研究は、宗像漁業協同組合・津屋崎支所が管理する福津市・津屋崎周辺、遠賀漁業協同組合・波津本所が管理する岡垣町・波津周辺(いずれも福岡県)の海域を研究フィールドとして進めます。

植物由来素材のロープなどの資材提供をニチモウ株式会社から、潜水作業などの研究支援を福岡県立水産高校から、海藻増殖・藻場再生に関する技術支援を福岡水産海洋技術センターから受けるなど、支援体制も整えています。

最初の取り組みとして、福津市・津屋崎周辺の海域に、海藻の胞子を付着させるロープを設置しました。海藻の繁茂状況や生育に適した条件を調査し、より多くの胞子が根付くロープの張り方やメンテナンスの方法などを探っていきます。

トヨタ自動車九州は、2035年の工場カーボンニュートラル実現を目標にしています。漁業協同組合各本・支所、漁業者と連携して、さまざまな海洋生物の産卵や生育の場でもある藻場再生を通じた漁業振興に取り組むほか、地元の小・中学生、高校生を対象にした環境教育の提供など、持続可能なブルーカーボン創出体制の構築を目指します。


<参照情報>
九州大学とトヨタ自動車九州がブルーカーボン創出に向けた共同研究を開始
~福津市や岡垣町海域の漁業者と連携した海藻増殖・藻場再生で脱炭素を促進
https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/notices/view/2455/
九州大とブルーカーボン創出に向けた共同研究開始
https://www.toyota-kyushu.com/news/detail/363

ブルーカーボンに関する取り組み事例