長崎県五島市は、2019~2029年度にかけて「磯焼け対策アクションプラン」を策定し、長期的に藻場の回復事業に取り組んでいます。
さらに磯焼け対策を促進するために、以下の「藻場を活用したカーボン・ニュートラル促進事業」を実施しています。
- ブルーカーボン推進組織の調査研究
五島市の藻場の状況について研究し、CO2削減を促進するうえでの課題の抽出や調査研究を行います。 - ブルーカーボン・オフセット制度の活用
企業の努力ではどうしても削減することができないCO2排出を、藻場再生活動への出資により相殺するクレジット認証制度についての調査研究を行い、五島市独自の制度を創設します。 - 藻場再生活動の他地区への横展開
実績のある「五島モデル」を他地区へ横展開するとともに、漁業者による「磯焼けバスターズ」を形成し、地区を超えた磯焼け対策に取り組む体制を構築します。
「五島モデル」には、魚対策として仕切網・植食魚トラップによる食圧低減技術を用いた「崎山モデル」、ウニ類の密度調整と母藻供給による藻場の再生技術を用いた「玉之浦モデル」、苗を安定的に供給する技術導入の可能性を検証する「種苗生産モデル」があり、磯焼け対策の成功確率を上げることを目指しています。
<参照情報>
長崎県五島市:藻場を活用したカーボン・ニュートラル促進事業
https://www.city.goto.nagasaki.jp/s063/020/020/030/20221114170129.html
長崎県五島市:磯焼け対策
https://www.city.goto.nagasaki.jp/s063/020/020/030/20221115170255.html