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2023.09.19
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瀬戸内海:人と海がともに豊かになれる持続可能な未来を目指して

海運会社の旭タンカーは2023年1月31日、瀬戸内海における環境・地域活性化を目的として、うみのまちづくり株式会社(以下、うみまち社)を香川県高松市に設立したことを発表しました。瀬戸内海の島々をフィールドに、脱炭素社会の実現に向けて、CO2を「減らす」「出さない」小規模コミュニティの先進モデル実現を目指します。

CO2を「減らす」取り組みとしては、藻場再生などブルーカーボンクレジットの「瀬戸内モデル」開発として、瀬戸内海と都市部や企業をつなぎながら、下記の事業を推進します。

  • 海草の専門家らと連携した瀬戸内海に適した藻場再生ノウハウの研究
  • ブルーカーボンクレジットの発行支援
  • 海藻養殖などブルーカーボンを通じた漁業支援
  • 海のゼロエミッションを体験するスタディツアーなどの観光開発

CO2を「出さない」ためには、島のエネルギー自立による持続可能な「海まちモデル」の実現に取り組みます。

瀬戸内海には約140の有人島がありますが、人口減少が進んでおり、有人島のおよそ6割は人口が100人以下となっています。人口が減っても島で豊かに暮らし続けるために、うみまち社では、省エネ化、再生可能エネルギー導入、島全体のエネルギー供給システム見直し等により、小さなコミュニティに必要な機能を「小さく、ぜんぶ」揃えた次世代型のモデルを考えています。

小規模であることをメリットと捉え、まちのエネルギーシフトを進めます。島にあるものを生かしながらエネルギー消費を抑え、小規模発電を組み合わせることで、1島丸ごとエネルギー自立型の小規模経済圏の実現を目指します。


<参照情報>
~ウミライをつくる。~ 「うみのまちづくり株式会社」設立のお知らせ
https://www.asahi-tanker.com/news-release/2023/1105/
うみのまちづくり株式会社ウェブサイト
https://www.umimachi.jp/

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