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2024.01.09
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玄界灘発、未来へつなぐ持続可能な社会構築

"Genkai Sea" by Pekachu is licensed under CC BY-SA 4.0

再生可能エネルギーのインフラ構築事業を全国展開しているINFLUXと佐賀玄海漁業協同組合は2023年10月27日、ブルーカーボン形成や地域活性化推進についての連携協定を締結したことを発表しました。ブルーカーボン形成に関する経済面、環境面、安全面の検証を行い、持続可能な水産事業の具現化、地域活性化を目指します。

INFLUXの関連企業であるMOBA再生は、東北大学の青木優教授と共同で、地域環境に順応した効率的で効果的な藻場再生手法の研究開発に取り組んでいます。地球温暖化などで悪化した環境でも生き残る「環境に強い藻の種」を見つけ出し、養殖・増殖して海に戻す研究が進められています。

今回の連携協定では、まずは加部島周辺海域でブルーカーボン形成の検証に取り組みます。その結果を基に佐賀玄海漁業協同組合が管轄する各漁場へも順次範囲を広げ、環境面、安全面での検証を進めていきます。

経済面では、「Jブルークレジット」を活用した新たなビジネスの創出を推進します。藻場造成をひとつの大きな事業と捉え、農場経営をコンセプトとした「MOBA農場」が地域のシンボル産業に育つよう、取り組みを進めます。「MOBA農場」では、農場建設に相当する藻場再生・造成から始まり、ブルーカーボンクレジットの創出・販売、磯焼け対策として捕獲したウニの製品化、農場の管理・保全やCO2固定量のモニタリング等を行います。

経済面の取り組みからの雇用創出、他業種との連携を活かした地域産業活性化、玄界灘の魅力を伝える観光振興、新たなチャレンジに向けての教育・人材育成など、様々な角度から取り組みを進め、未来へつなぐ持続可能な社会構築につなげるとしています。


<参照情報>
《 INFLUX × 佐賀玄海漁業協同組合 》 玄界灘のブルーカーボン形成や地域振興で包括的連携協定締結
https://kyodonewsprwire.jp/release/202310271826

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