大阪府は2024年1月24日、兵庫県とともに「大阪湾ブルーカーボン生態系アライアンス」を設置したことを発表しました。民間企業、団体、漁業者、大学、自治体等が、情報共有や新たな取組みを検討、実施し、大阪湾でのブルーカーボン生態系の保全・再生・創出を加速します。
本アライアンスは「大阪MOBA(Members of the Osaka bay Blue carbon ecosystem Alliance)リンク構想」の実現を目指して設置されたもので、「MOBA」を略称としています。大阪MOBAリンク構想とは、ブルーカーボン生態系が途切れている大阪湾奥部における藻場の創出や、湾南部や西部における藻場の保全・再生を加速することにより、大阪湾沿岸をブルーカーボン生態系の回廊でつなぐ構想です。
構想実現に向けては、以下の道筋を描いています。
- 2030年度までに湾奥部に新たな藻場形成拠点を創出するとともに湾全体における藻場・干潟等の再生・創出の取組を活性化
- 2050年度までに藻場形成拠点から藻場のタネ(胞子)が拡散して藻場が拡大し、湾奥部におけるブルーカーボン生態系の途切れを解消
MOBAでは具体的な活動として4つの柱を掲げ、構想実現を目指します。
1)情報発信・普及啓発・理解促進の一元的な展開
MOBAの名称での統一的な発信、検証制度の奨励、大阪・関西万博の民間パビリオンでの情報発信等を行います。
2)ブルーカーボン生態系の創出等の取組活性化
藻場の再生・創出を行う事業者等の希望に応じて意見交換を実施し、既存の取組を拡充します。
3)会員同士のマッチングによる「新たな」創出
アライアンス会員同士が連携し、新規の藻場再生・創出プロジェクトを企画・立案します。
4)藻場創出等が生物多様性等へ及ぼす効果把握
藻場の再生・創出が生物多様性や水質改善等に与える効果を確認します。
<参照情報>
大阪湾ブルーカーボン生態系アライアンス(MOBA)について
https://www.pref.osaka.lg.jp/kankyohozen/osaka-wan/mobaalliance.html
大阪湾MOBAリンク構想の実現にむけて
https://www.pref.osaka.lg.jp/kankyohozen/osaka-wan/moba.html