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2024.04.03
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プリマス海洋研究所、ブルーカーボン生態系への理解を深めるプロジェクトを開始

"Oze, Japan" by Chen is licensed under CC BY-NC-ND 2.0

海洋研究の分野で世界をリードする英国のプリマス海洋研究所は2024年1月から2028年11月までの期間、ブルーカーボン生態系の知識と理解を深めることを目的とする「C-BLUESプロジェクト」を実施します。

同プロジェクトでは、科学的な不確実性を軽減し、ブルーカーボンに関する報告を改善し、気候変動政策のコミットメントの実現におけるブルーカーボンの役割を促進していきます。

ブルーカーボン生態系は炭素の隔離・貯留において極めて重要な役割を果たしているにもかかわらず、その分布や機能、管理に関しては、まだ大きな知識のギャップがあります。そこで、同プロジェクトでは、ブルーカーボン生態系による炭素排出量と炭素隔離量を安定して定量化できるように、空間地図、ベストプラクティス、手段を考案します。また、人間の活動や管理による介入がブルーカーボン生態系とその炭素貯留量に与えるインパクトを評価します。

プリマス海洋研究所は、ブルーカーボンに関する投資、資金調達の仕組み、取引システムに焦点を当てたタスクのリーダーを務めます。そのタスクの一つとして、現在のブルーカーボンに関する投資と取引の機会について最新の評価を行い、特にさまざまな生態系サービスのクレジットを一つにまとめるための知識や提案を提供する予定です。

同プロジェクトは、ブルーカーボン生態系が気候変動に関する報告や管理の活動にもっと顕著に盛り込まれるように、国および世界の気候変動政策に効果的に働きかけていきます。

また、ブルーカーボンに関する調査研究を行う能力の構築と、気候緩和におけるブルーカーボン生態系の役割に対するステークホルダーの認識の向上にも取り組みます。


<参照情報>
C-BLUES: Carbon sequestration in BLUe EcoSystems
https://www.pml.ac.uk/science/Projects/C-BLUES-Carbon-sequestration-in-BLUe-EcoSystems

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