カナダのカーボンクレジット開発会社Klimat X Development Inc.（以下Klimax）は2024年2月12日、メキシコ・ユカタン州で大規模なマングローブ復元プロジェクトを共同開発するため、カーボンプロジェクト開発の専門家チームImperative Global Projects Pte Ltd（以下Imperative）と基本合意書に署名したことを発表しました。

プロジェクトの対象地は10万ヘクタール近くに及ぶ手付かずのマングローブ林および劣化したマングローブ林で、水文学的アプローチによる潮汐流の回復と固有マングローブの大規模な再植林を組み合わせることで、復元機会は最大4万ヘクタールになるとしています。

この共同事業で、両社の数十年にわたる経験を結集しベストインクラスのプロジェクトを設計し、開発・運営を成功させるとしています。2024年6月1日までに完全な拘束力のある取引文書を完成させ、Imperativeによるプロジェクトへの資金投入が行われる予定です。

マングローブ林が完全に復元されれば、30年間で1,000万トン以上の炭素クレジットを創出する可能性があるとしています。

Trove Researchによれば、自然に基づく復元プロジェクトは市場でプレミア価格がつき、2024年は1トンあたり20ドルを超える価格が予想されています。

Klimat XのCEOジェームス・タンジー氏は次のように語っています。「マングローブ復元というこの度の象徴的なプロジェクトに独自のスキルと専門知識をもたらしてくれるImperativeとの契約を発表できることを大変嬉しく思います。彼らの専門分野であるプロジェクト・ファイナンスと大規模な修復活動によって、ユカタン州におけるプロジェクトの進行は加速するでしょう」

＜参照情報＞
KLIMAT X ANNOUNCES JOINT VENTURE AGREEMENT TERMS WITH IMPERATIVE GLOBAL PROJECTS FOR YUCATAN MANGROVE PROJECT
https://www.klimatx.com/post/klimat-x-announces-joint-venture-agreement-terms-with-imperative-global-projects-for-yucatan-mangrov