ピュー慈善信託は、同組織とボンネビル環境財団と提携する研究者が、干潟の保護プロジェクトによる恩恵を数値化するプロセスを示すガイド「Unlocking the Socioeconomic Value of Oregon’s Tidal Wetlands（仮訳：オレゴン州の干潟の社会経済的価値の解明）」を作成したことを報告しました。

このガイドでは、同州の干潟に関する詳細（種類や管理方法など）を示し、湿地の評価、地域社会と幅広くかかわる計画立案、分析すべき生態系サービスの選択に関して、目標設定する際の選択肢を提示するとともに、社会経済的な価値の評価方法について説明しています。

ピュー慈善信託は、同州の沿岸コミュニティが河口による恩恵を維持する取り組みを支援しています。そうした取り組みに進展は見られるものの、資金調達の課題が残っているため、同州政府に対し、河口管理計画、沿岸の住民と自然を守るために必要な科学、政策、協働への再投資を促しています。

2025年後半に同州は、市と郡の計画担当部署がそれぞれの河口管理計画を更新するのに役立つ指針書を発表する予定です。

＜参照情報＞
What Are Oregon’s Tidal Wetlands Worth?
https://www.pew.org/en/research-and-analysis/articles/2025/07/30/what-are-oregons-tidal-wetlands-worth