
グローバル不動産企業JLLは2025年10月21日、Brightwater(沿岸生態系のために気候の影響に関する投資をカスタマイズする企業)とベリーズ政府と提携し、同国のターネフ環礁で、重要な自然を基盤とする炭素除去プロジェクトを開発することを発表しました。
この官民の連携では、地域のマングローブ生態系の保護・再生を通して、50万メートルトンの高品質なブルーカーボンクレジットを生み出す計画です。約1万6,000エーカーのマングローブ林、8万9,000エーカーを超える藻場、1万エーカーのサンゴ礁から成るターネフ環礁は、貴重なブルーカーボンが多く集中しており、このパートナーシップによる取り組みにとって理想的な場所です。
JLLはこのパートナーシップを通して、投資家の選定、交渉、プロジェクト文書においてリーダーシップを発揮し、沿岸生態系の保護に関するBrightwaterの専門知識を補完しています。実現可能性に関する研究によって、このプロジェクトが有望であり、地域の生物多様性を保護できるだけでなく、ベリーズ全体で将来的なブルーカーボンの取り組みの拡張可能な枠組みも確立できる見通しが立ちました。
同プロジェクトは、ベリーズでの持続可能な開発の推進に加え、保護やエコツーリズム、持続可能な資源管理における雇用創出といった重要な恩恵を地域社会にもたらすものです。さらに、マングローブの自然による保護の力を活用することによって、食料安全保障を守り、沿岸を安定させ、海水面の上昇や嵐、沿岸浸食から沿岸コミュニティを保護します。
<参照情報>
JLL, Brightwater, and Belize Debut Groundbreaking Blue Carbon Initiative for 2026
https://www.jll.com/en-in/newsroom/jll-brightwater-and-belize-debut-groundbreaking-blue-carbon-initiative-for-2026


