洋野町は、岩手県の東北端に位置する人口約1.6万人の町です。そこでは、約50年前から岩盤に溝を掘った増殖溝(うに牧場®)を利用し、ウニ漁と藻場の保全を両立させる持続可能な漁業を行ってきました。最近では、飼料や生け簀を工夫することで、餌不足で実入りが悪くなった痩せウニをおいしいウニに生産する「ウニ再生養殖事業」も行っています。このように洋野町では、全国においしいウニを届けながら海の豊かさ守り、漁村地域の豊かさを取り戻す活動を行っています。
うに牧場®やその周辺では、地域の方々を中心に藻場の保全活動が行われています。そこで育った海藻類は、潮の干満により流れ藻として海に流出し、CO2の固定(ブルーカーボン)に貢献しています。2022年11月には、その効果が認められて過去最大量となる3106.5[t-CO2]のJブルークレジット®の認証を受けました。その新たな付加価値を生み出す取り組みは全国から注目を集めています。
今回のツアーでは、洋野町でのブルーカーボンの取り組みやウニ再生養殖事業の現場を見学いただくことができます。洋野町の取り組みをとことん学べる1泊2日の視察ツアーにどうぞご参加ください!
=ツアー開催に寄せて=
「神は現場に宿る!」ということで、ブルーカーボンネットワークの初めての先進事例見学&意見交換、岩手県の洋野町におじゃまします。
漁業者や地域の方々との連携をどのように築いていらしたのでしょうか?
クレジット取得までの道のりは?
これからの展開は?
私もいろいろ見せていただきたい、教えていただきたいことがあって、とっても楽しみです。ブルーカーボンに関わる・関心のある参加者との交流も楽しみです!
人数限定のまたとない機会です。ぜひご参加下さい。お待ちしています!
枝廣淳子
■本ツアーでいただく参加費の一部は、洋野町のブルーカーボン活動の資金に使わせていただきます。ツアーに参加することで、一般社団法人moovaが行っている地域内外の小中高生向けの海洋教育や藻場再生活動などを応援することにつながります。
■今回のツアーは、集合場所である八戸駅に到着してから翌日八戸駅に戻るまでの旅行行程における温室効果ガス排出量をカーボン・クレジット購入によってオフセットする「カーボンオフセット・ツアー」となります。
=ツアー概要=
国内トップのJブルークレジット®認証の町、洋野町で枝廣淳子と学ぶ2日間の旅
※会員のご確認はこちらをご参照ください
ブルーカーボン・ネットワーク サポーター会員一覧
※移動に用いるバスは、26人乗りの小型バスとなります。
※1日目の懇親会での食事代金には、食事+1ドリンクが含まれております。その後の飲み物代金は各自都度お支払いいただく形になります。
=ツアースケジュール(予定)=
7月31日(月)
8月1日(火)
※スケジュールは現時点の予定・目安となります。現地事情や当日の交通状況・進捗状況等により適宜変更をさせていただく場合がございます。
■お申込みフォーム:以下のURLからお申し込みください
https://www.guardiantour.com/hironotyou-form
※複数名でご参加される場合、それぞれの参加者での登録をお願いいたします
※お支払い先情報は、ツアー開催確定後に順次メールにてお送りさせていただきます
※お支払いは銀行振込となります。何かありましたら、ご連絡いただけますと幸いです
■ツアー詳細はこちらもご参照ください
https://www.guardiantour.com/hironotyou
=岩手県九戸郡洋野町とは=
洋野町(ひろのちょう)は岩手県の最北端に位置し、人口16,000人程度の半漁半農の町です。夏には海からの「やませ」が吹き、一面濃い霧に包まれます。洋野町の特徴的な風土の一つです。北三陸の山と海と牧場に囲まれた長閑で、美味しい素材が豊富な、星のきれいな街です。
=今回のゲスト=
■下苧坪之典さん(株式会社北三陸ファクトリー 代表取締役CEO)
1980年岩手県洋野町種市生まれ。大学卒業後、自動車ディーラー、大手生命保険会社に勤めた後、2009年4月帰郷、2010年5月に(株)ひろの屋を創業。
2018年10月にはひろの屋100%出資戦略的子会社である株式会社北三陸ファクトリーを4人の仲間と設立。2021年にはバリューチェーンを構築し、サステナブルな水産業を「養殖事業」で実現する、養殖コンサルティング事業部を新設。2022年に海洋研究のR&Dをカタチにする非営利法人moovaを設立。2023年4月には、うに再生養殖をオーストラリアで実現するべく、現地法人FAustralia Pty Ltd.を設立。
■浜谷圭佑さん(漁師)
1987年洋野町種市生まれ種市育ち。少年期から海や漁業に興味を持ち、町内でサーフィンやライフセービング活動行いながら社会人時代の20代を経て、30歳を機に漁師へ転職。
種市漁業組合の正組合の資格を取得し、ウニやアワビ漁を行いながら、現在は自己所有の和船、浜虎丸でカゴ漁、刺し網漁、遊漁船業などを生業としている。
2017年~2022年まで定置網漁にも従事しており、漁獲量の減少、魚種交代など身をもって経験し、その課題感と地域内事業者との交流から、洋野町藻場環境の置かれている現状に気づき、アクションを起こしたいと考えている。
=現地コーディネーター=
■眞下美紀子さん
(一般社団法人moova代表理事、株式会社北三陸ファクトリー代表取締役COO)
1982年 洋野町種市生まれ。下苧坪がAERA「日本を突破する100人」に選出されたのを見て、Uターンを決意し、2016年、地元である岩手県洋野町の水産加工会社「㈱ひろの屋」に入社。
町の事業「北三陸ブランドプロジェクト」の事務局長など地域を巻き込んだ、地域食材のブランディング・営業活動に従事。現在は、株式会社北三陸ファクトリーの代表取締役COOとして、持続可能な水産業を実現する事業を行うと同時に、2022年12月一般社団法人moovaを立ち上げ、海洋教育事業、地域振興事業などを行い、地域と産業を軸にした賑わいづくりに注力している。
=ツアーに関するお問い合わせ=
Guardian Tour(株式会社Green Guardian)
メール:infor@greenguardian.co.jp
営業時間:平日9時~17時
特定非営利活動法人ブルーカーボン・ネットワーク/株式会社未来創造部
メール:info@mirai-sozo.work
営業時間:平日9時~17時