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2023.06.11
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留萌市と北海道電力、留萌海域におけるブルーカーボン事業に向けて共同研究を実施

2022年11月9日、留萌市と北海道電力株式会社(以下、北海道電力)は、「留萌海域におけるブルーカーボン事業に向けた海草(藻)培養技術開発」(以下、本研究)に関する共同研究契約を締結したと発表しました。

ゼロカーボン北海道の実現に向けて、CO2の新たな吸収源としてブルーカーボンに注目が集まっています。日本の海藻生産量の7割を占める北海道は、ブルーカーボンによるCO2吸収・貯留ポテンシャルが非常に高い地域と考えられています。

留萌市はブルーカーボンに着目し、留萌港において大学と共同でコンブなどを養殖するブルーカーボン推進試験を実施しており、気候変動対策への貢献のみならず、留萌海域の水産資源回復と水産業活性化を目指しています。

一方、北海道電力は、同社が培ってきた火力発電所の石炭灰利用技術を応用した低炭素藻礁の材料(基質)の研究を行っており、これまでに「バイオマス燃焼灰」を用いた基質を開発しました。これは、一般的なコンクリート製と比較して製造過程のCO2排出量を抑制し、コンブの成長促進にも資する成分を含む基質で、現在はブルーカーボンによるCO2吸収・貯留量を増やすために基質の改良を進めています。

本研究において留萌市と北海道電力は、留萌海域で海草(藻)類の成長が促進される低炭素藻礁の実海域培養試験を実施します。具体的には、同海域に生息するコンブなど海草(藻)類の種苗を生産し、低炭素藻礁に付着・成長させ、実際の海域で培養することにより、基質の製造方法や培養方法の最適化と事業性評価を行います。また、培養のモニタリング調査の効率化も検討します。

留萌市と北海道電力は、それぞれの知見を活かして本研究を進めることで、ゼロカーボン北海道の実現や地域の課題解決に向けて取り組む予定です。


<参照情報>
留萌海域におけるブルーカーボン事業に向けた共同研究の実施について(北海道電力HP)
https://www.hepco.co.jp/info/2022/1251923_1920.html
留萌市と北海道電力株式会社による 留萌海域におけるブルーカーボン事業に向けた共同実施について(留萌市HP)
https://www.e-rumoi.jp/content/000066532.pdf

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