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2024.03.12
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Ocean Visions、ブルーカーボンの復元をCO2除去戦略として促進するためのロードマップを発表

"Mangroves" by David Unger is under CC BY-NC-ND 2.0

気候の安定と海洋の回復に取り組む非営利団体Ocean Visionsは2023年12月1日、気候危機に対する海洋を基盤とした将来的な解決策の研究開発を加速させるため、一連のロードマップの最新版を発表しました。

この最新版では、CO2除去戦略としてのブルーカーボンの復元に対する理解を深めるために、さまざまなアプローチや、知識のギャップ、一連の優先事項について説明しています。

また、科学者やエンジニア、起業家、投資家、慈善家などが最大限に貢献できるように、研究開発を促進するための重点的な課題を提示しています。

海洋は地球で最大の炭素吸収源であり、多様な形で炭素を循環させています。海洋の大きな規模からすると、そうした循環を向上・加速させることによる将来的な解決策は、非常に重要なレベルにまで拡大できる可能性があります。数多くの海洋を基盤とするCO2除去のアプローチについて研究が行われていますが、それぞれにさらなる調査研究と試験が必要です。

Ocean Visionsが2020年から作成に取り組んできたこの一連のロードマップには、「ブルーカーボンの復元」に加え、「大型藻類の培養と炭素隔離」「微細藻類の培養と炭素隔離」「海洋アルカリ化」「電気化学による海洋のCO2除去」があります。また、「一般市民の支持の構築・継続」と「資金調達・投資の拡大」という二つの横断的な重要課題に関するロードマップも開発しました。

Ocean Visionsの主席科学者であるDavid Koweekは、「長年にわたって積み重ねてきた炭素汚染を大気と海洋から除去することは、危険な海洋の温暖化および酸性化を止めるために不可欠です。ブルーカーボン生態系の復元は、気候変動の緩和を助けるだけでなく、海洋の健全性と私たちのウェルビーイング(心身ともに健康で、社会的・経済的に満たされている状態)を改善する上でも役立つと期待できます」と述べています。


<参照情報>
Ocean Visions Creates Road Map to Advance Research for the Restoration of Blue Carbon
https://oceanvisions.org/bluecarbon_roadmap/

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