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2024.10.01
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福岡県、九州初の「ブルーカーボン推進協議会」を設立――産官学の連携でブルーカーボン創出へ

"Sea urchin" by kanonn is licensed under CC BY-ND 2.0.

2024年4月26日、福岡県の呼びかけにより、九州で初めての「ブルーカーボン推進協議会」が設立されました。この協議会は、地域社会や企業、学術機関が一体となり、ブルーカーボンの創出と普及を目指す取り組みを推進することを目的としています。特に、筑前海沿岸での藻場回復と海藻による二酸化炭素の固定を通じて、脱炭素社会の実現を目指す新たなステップが始まります。

この取り組みでは、藻場を侵食するウニの除去を行い、その結果、回復した藻場で創出されるブルーカーボンをクレジット化し、資金を調達します。得られた資金はさらなるウニの除去や藻場の保全に利用される予定です。また、除去されたウニは養殖され、商品化される計画です。

福岡県は、ウニ除去や養殖に必要な費用を支援するとともに、九州大学と連携し、ドローンを活用したCO2固定量の算定技術の開発にも取り組む予定です。

この取り組みによって、藻場の回復と水産資源の育成、二酸化炭素の固定によるクレジット化、さらにウニの養殖による漁業者の所得向上という「一石三鳥」の効果が期待されています。


<参照情報>
ブルーカーボンを創出し、サステナブル社会を実現!~九州初!県の呼びかけでブルーカーボン推進協議会を設立~
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/press-release/r6bluecarbon-1.html

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