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2024.02.27
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フィリピン:COP28で「ブルーカーボン・アクション・パートナーシップ」への加入を表明

"Low tide in the mangrove" by Wayne S. Grazio is licensed under CC BY-NC-ND 2.0.

フィリピン環境天然資源省は2023年12月、ドバイで開催されたCOP28において、沿岸生態系の回復と保全を加速させるため世界経済フォーラム(WEF)の「ブルーカーボン・アクション・パートナーシップ(BCAP)」に加入することを発表しました。

「ブルーカーボン・アクション・パートナーシップ(BCAP)」とは、世界で需要が急増しているブルーカーボン・クレジットおよびプロジェクトへの対応を支援するため、WEF主導の海洋行動計画(Ocean Action Agenda)が2023年3月に発足させた新しいイニシアチブです。

このたびのフィリピンとのパートナーシップは、2023年1月に初の国家パートナーとなったインドネシアに続いて2番目となります。

フィリピンは、「国家ブルーカーボン・アクション・パートナーシップ(NBCAP)」を立ち上げ、約7,000億トンに相当する国内のブルーカーボンに関して質の高い活動を拡大するために、実施の募集、調整、支援を行うとしています。

東南アジアには、世界のマングローブのほぼ3分の1が存在しており、インドネシア一国で世界のマングローブのおよそ20%が生育しているとされています。フィリピンとインドネシアを合わせると、両国のブルーカーボン生態系が貯留する炭素量は4兆トンとなり、これは11兆バレルを超える石油消費量に匹敵するとされています。

フィリピン環境天然資源大臣のアントニア・ロイザガ氏は、「豊かな生物多様性と広範囲な海岸線に恵まれたわが国には、広大なブルーカーボン生態系が生息しています。BCAPとの携により、ブルーカーボン、コミュニティのレジリエンス、包括的な発展に向けて野心的な目標を共有し、また、我が国の可能性を引き出し自然に基づく気候変動対策を世界に提供する、包括的で全社会的なアプローチが進むことを期待しています。一方で、保護区におけるプログラムへの支援や、国家として新たなブルーエコノミーに取り組むための準備も行っていきます」と語っています。

WEFの「海洋行動計画(Ocean Action Agenda)」および「フレンズ・オブ・オーシャン・アクション(Friends of Ocean Action)」の代表を務めるアルフレッド・ギロン氏も次のように語っています。「海洋は、気候危機に対処する上で我々にとって最大規模の緩衝材であると同時に、気候変動の緩和、レジリエンス、適応において、また世界の気象システムの調整において、欠くことのできない役割を果たしています。気候変動対策を加速させるための自然資源として、海洋への注目が高まっていることを心強く感じています」


<参照情報>
The Philippines joins Blue Carbon Action Partnership to Strengthen Coastal Ecosystems
https://www.weforum.org/press/2023/12/the-philippines-joins-blue-carbon-action-partnership-to-strengthen-coastal-ecosystems/

世界経済フォーラム(WEF):ブルーカーボンの取り組みに世界規模でかじ取りを行う新たなイニシアチブを発足
https://bluecarbon.jp/initiatives/001976.html

世界経済フォーラム(WEF):インドネシア政府とブルーカーボンへの取り組みに関する新たなパートナーシップ
https://bluecarbon.jp/initiatives/001667.html

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